硬膜外麻酔の麻酔薬で母乳に影響があるか心配です。
妊婦からよくある質問に「硬膜外麻酔による無痛分娩は母乳に影響するの?」という事が良くあります。
やはり女性にとって自らの母乳での育児は絶対だという方も多く、そのような質問が多くなっているのでしょう。
今回はそんな硬膜外麻酔による無痛分娩が母乳に影響するのかどうか調べてみました。
結論から言うと全く問題ありません
実際にアメリカで行われた実験の結果、硬膜外麻酔による無痛分娩をされた女性の母乳を調べてみたところ母乳に含まれる麻酔薬は非常に少ないことがわかっています。
これはかなりの量の麻酔薬を使っていたとしても母乳へ含まれる量は限りなく少なかったようです。
さらに、その後の母乳保育成功率に関しても、実験結果として自然分娩と比べて全く変わりがないことが明らかになっています。
出産後の母乳保育をある意味夢見ている女性にとって、妊娠中の麻酔薬などの薬の使用はかなりナイーブな事でしょう。
ですが、硬膜外麻酔の麻酔薬で母乳に影響はありませんので安心して無痛分娩を選択してください。
それよりも例えば授乳中の喫煙の方が悪影響の度合いは図り知れません。
また、喫煙していなくとも副流煙等々の方が硬膜外麻酔の麻酔薬なんかよりもよっぽど悪影響なんです。
もし、パートナーが喫煙者だったらすぐに辞めさせましょう。
家の中で吸っていなくとも、セカンドハンドスモークという服についた煙草のにおいも悪影響があることが知られています。