硬膜外無痛分娩ってどんな分娩なの?
無痛分娩は麻酔を打って出産時の陣痛を和らげるのですが、その種類にもいくつかあります。
まず、麻酔と言えば全身麻酔が一番初めに思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
手術室で麻酔を打つと意識が朦朧としてきて、次第に意識を失い気が付いたらベッドの上に横たわっていて手術が終わっている・・・っていうやつです。
これが全身麻酔ですが今回紹介する「硬膜外無痛分娩」では、全く違った麻酔をするのが特徴です。
硬膜外麻酔法とは
カテーテルと呼ばれる細くて柔らかいチューブを背中から腰の脊髄の近くにある「硬膜外腔」に差し込み、そこからカテーテルを通して麻酔薬を少量ずつ注入することにより出産の痛みを和らげる方法です。
全身ではなく「硬膜外腔」に直接麻酔薬を注入するので、意識がしっかりあるのが一番の特徴です。
このため、出産の瞬間もわかりますし、「いきむ」タイミングも助産師さんが教えてくれるので「自分で生む」感覚が残るのです。
間違っても意識が無いまま、気が付いたら赤ちゃんが生まれているというわけではありません。
欧米ではスタンダードの硬膜外無痛分娩
欧米先進国では出産時に何かしらの痛みどめ類の薬が使われています。
色々と沢山あるらしいのですが一番スタンダードなものがこの硬膜外麻酔法を用いた「硬膜外無痛分娩」と言われています。
やはり一番は「痛みだけを取り除き、自分の意志を持ったまま出産できる」という事だと思います。
この欧米ではスタンダードの硬膜外無痛分娩ですが、少しずつ日本でも割合が増えてきており、日本でもいづれはスタンダードになっていくのではないでしょうか。